電気屋さんなどの照明のコーナーで「昼白色(ちゅうはくしょく)」と「昼光色(ちゅうこうしょく)」という文字を見た事がありますか?
電球や蛍光灯(けいこうとう)には色の種類があるのですが、昼白色と昼光色の二つが身近な照明の色です。
二色の違いは、「昼白色」は太陽光に近い自然な色で、「昼光色」は白っぽく青みがかった明るい色になっていますが、明るさは同じなんですよ。
明るさは同じなのですが、使用する電球の色によって家の中の雰囲気や作業効率がガラッと変わりますので、設置する場所によって昼白色と昼光色を使い分けた方が良いです。
電気屋さん等に訪れたとき「昼白色」や「昼光色」の違いが分からなくて、何色でも良いと思っていたあなたも、記事を読み終えた頃には家中の照明を変えたくなるはずです。
昼白色と昼光色の明るさは同じ?
電気屋さんで蛍光灯や電球を選んでいると、「昼白色」と「昼光色」の2種類の色があってどちらも明るさは同じなのか?と疑問に思ったことが私はあります。
実はどちらも明るさは同じで、白っぽい色をした「昼光色」の方が明るく感じているだけだと知っていましたか?
昼白色の方が「白」という字があるため、明るいのかな?と勘違いしてしまいがちですが、明るさはワット数で決まります。
そのため「昼白色」と「昼光色」とは、明るさを表しているのではなく、光の色の種類なんですよ。
それでは、昼白色と昼光色では何が違うのかを詳しく説明していきます。
昼白色と昼光色の違いとは
昼白色と、昼光色は「色温度(しきおんど)」が違います。色温度って一体なんだ?と思いましたよね。
一見、光の温度や明るさを表しているのかと思ってしまいますが、色温度とは、光の源(みなもと)となるものが発する、「光の色」を表すものなんですよ。
また、色温度の単位はケルビンといい、昼白色の色温度は5000ケルビン程で、昼光色は6500ケルビン程です。
色温度が低いと、温かみのある暖色系(だんしょくけい)の色になり、高いとクールな寒色系(かんしょくけい)の色になります。
色調(しきちょう)の違い
色温度が違う「昼白色」と「昼光色」は、目に入って来る色調が違います。
昼白色は、太陽光のような自然な色調で、昼光色は、昼白色よりも色温度が高いため、さわやかな青みがかった色調になっているんですよ。
物の見え方の違い
昼白色と昼光色とでは屋内(おくない)で見る色と屋外(おくがい)で見る色に違いが出ます。
例えば、洋服を買って実際に帰って着てみたら、試着した時と色が違っていた。
屋外で自分の顔を見たときに、「化粧が家で見たときと違う」なんて事はありませんか?
これは、青みがかった昼光色の照明の下で洋服を買ったり、化粧をしている為、太陽光の下や昼白色の電球の下で同じものを見ても違って見えるからです。
昼白色と昼光色の使い分け方
昼白色と昼光色はどんな風に使い分けたら良いのでしょうか。
昼白色は太陽に近い自然な光色(こうしょく)の為、本来の色を見たい場所に向いていて、昼光色は白っぽくすっきりした色のため、作業をする場所に向いています。
何をする部屋なのかを確認して使い分けると、より生活しやすく、効率もアップします。
それぞれの特徴を生かすことが出来れば、照明の設置場所に困ることはもうありませんよ。
リビングや洗面所には昼白色
昼白色は太陽光に近い自然な色味で、どんな部屋にもマッチすると言えますがとくに、昼白色が向いている設置場所はこちらです。
- リビング、ダイニング
- 洗面所
- キッチン
- 寝室
色の間違いを防ぐためにも、化粧をする洗面所や洋服選びをする部屋には昼白色の照明を使うと良いですよ。
勉強部屋や在宅ワークには昼光色
昼光色の爽(さわ)やかで青みがかった色は、細部までスッキリと見る事ができるので、作業をするスペースにとても向いていますよ。
昼光色で設置場所のおススメはこちらになります。
- 在宅ワークなどの個人部屋
- 子供の勉強部屋
- 倉庫や物置き
- 書斎
昼光色は手元まで明るく照らしてくれますので、読書をする時の照明にも向いています。
言われてみれば、学校やオフィスの電気って白くて明るい色をしたものが多いですよね。
勉強や仕事に、集中できるよう、電気の色まで工夫されていたなんて気が付きませんでした。
昼光色を設置しない方が良い場合
青みがかった昼光色(ちゅうこうしょく)は、食べ物の色ががくすんでしまうため、食事をするダイニングやキッチンも昼光色は向いていません。
せっかく美味しいご飯を作っても、昼光色の照明で食欲が失せてしまいます。
逆を言えば、食べ物が美味しくなさそうに見えるので、ダイエット中の人は食事をする部屋の照明を昼光色にすれば、食欲が抑えられて食事制限に少しだけ役立ちそうです。
また、昼光色の青みがかった光は脳を刺激し、興奮(こうふん)させる作用があるんです。
そのため、勉強や仕事は、はかどりますが、寝室やリビングなどの、リラックスしたい部屋に使ってしまうと、頭が冴(さ)えてしまい逆効果になってしまいます。
寝室やリビングではリラックス出来なかったり良い眠りの妨(さまた)げになってしまうので、昼光色を設置しない方が良いです。
夜、なんとなく寝つきが悪かったり、睡眠の質が悪いなぁと感じていたら、まずは照明の色を変えてみてはいかがでしょうか。
明るさ調整出来る電球を取り入れる
同じ色を使う場合でも、明るさを調整のできる電球を使うと、より過ごしやすい環境になります。
例えば、いくら仕事や勉強をするのに昼光色が向いているとはいえ、長時間、明るい昼光色の光を浴びていると目が疲れてしまいますよね。
そんな時は、明るさの調整が出来る電球を使うとより過ごしやすくなります。
リモコン付きの照明だとスイッチ一つで明るさの調整が出来るのでおススメです。
また、光色の切り替えができる照明もあるので、気分によって光色を変えてみるのも良いですよね。
部屋に区切りのないワンルームでも、一つの照明で、昼白色(ちゅうはくしょく)と昼光色(ちゅうこうしょく)を使い分けする事が出来てとても便利ですよ。
昼白色と昼光色は玄関に向いている
玄関には、昼白色と昼光色のどちらが向いているのでしょうか??
結論から言うと、昼白色と昼光色はどちらも玄関に向いている電球と言えます。
しかしながら、昼白色と昼光色はどちらも電球の中では白っぽい電球の為、玄関をパッと明るく照らしてくれます。
そのため、この2種類の電球は玄関に使用するのにとても向いているのです。
注文住宅で大きな窓が付いているような玄関ではない限り、照明で明るく照らすしかありません。
太陽の光に、より近い昼白色の電球を使えば、自然な明るさが演出されますし、昼光色は細部まで明るく照らしてくれるので、掃除もしやすくなりますよ。
玄関は1日の内で、過ごす時間は少ないので、そこまで電気の重要性を感じていませんでした。
しかしながら仕事から疲れて帰ってきたり、来客を招いたときにどんよりした玄関だと、なんだか萎(な)えてしまいます。
明るく照らしてくれる昼白色と昼光色を使用して、家族みんなが帰りたくなる家に出来たら良いですよね。
昼白色と昼光色と電球色の違い
光の色には、昼白色と昼光色の以外にも、「電球色(でんきゅうしょく)」があります。
電球色の色温度は、約3000ケルビンで、昼白色や昼光色と違い、赤みを帯びた暖かい色をしています。
電球色のオススメ設置場所
電球色は暖(あたた)かみのある、オレンジっぽい光をしています。
昼光色とは真反対の、落ち着きのある色で、明るさも抑えられている為、リラックスしたい場所に設置するのがオススメです。
また、オレンジ色の照明は、料理を美味しく見せてくれる作用がありますので、食事をするダイニングルームにもよく使われる照明になっています。
電球色を設置しない方が良い場合
電球色は暖かみがあり、明るさが抑えられているため、勉強部屋や細かい作業をする部屋には向いていません。
勉強や細かい作業をする時に手元が暗いと、作業がしずらく効率がとても悪いです。
また、玄関に使うと一見暖かみがあり向いていそうですが、暗くどんよりしてしまうため、あまりおすすめ出来ません。
電球色と昼白色と昼光色の特徴
「昼白色」「昼光色」LEDライトの違い
LEDの昼白色、昼光色は、色温度が違います。
色温度の単位はケルビンと言い、色温度が低いと暖かみのある色になりリラックスしたい部屋に使われ、高いと白っぽい青み掛かった色になり、作業をする部屋に使われます。
LEDライトの色は、電球色、温白色(おんぱくしょく)、昼白色、昼光色の4種類があり、それぞれのライトを使い分けることによって生活の質を上げることが出来ます。
LEDライトの使い分け
LEDライトは、電球色、温白色、昼白色、昼光色の順に、色温度が上がっていきます。
それぞれの向いている設置場所は、以下のようになります。
電球色 | 和室・トイレ・浴室・ダイニング |
温白色 | リビング・ダイニング |
昼白色 | キッチン・洗面所 |
昼光色 | 勉強部屋・書斎・倉庫 |
まとめ
- 昼白色と昼光色は色の種類が違うだけで明るさは同じ
- 昼白色は自然な明るさで、昼光色は青みがかった明るさ
- リビングや洗面所は昼白色がおススメ
- 勉強部屋や読書をするなら昼光色がおススメ
- 玄関には昼白色と昼光色どちらも向いている
- 電球色は最も色温度が低くオレンジっぽい色をしていて目に優しい
昼白色と昼光色は明るさのワット数は同じでも、昼光色の方が細かい所まで明るく照らしてくれる事が分かりました。
それぞれの設置場所を変えるだけで今よりもより過ごしやすく、作業効率もアップする事間違いなしです。
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