梅干しって賞味期限が10年もあるの?
種類によるけど、10年以上の梅干しもあるよ。
梅干しは古くから、保存食として重宝されていた為、種類や保存状態によっては長期間保存することができます。
しかし、どの梅干しでも賞味期限が10年とは限りません。
保存方法や味付け、塩分濃度によって賞味期限はさまざまです。
市販の梅干しだと、塩以外の調味料が入っていたり、塩分濃度が低かったりするので、賞味期限が10年以内のものが多いです。
手作りであれば、賞味期限が長い梅干しを作ることができますよ。
この記事では、どうして梅干しの賞味期限が10年もあるかや、長期保存する為のポイントをお伝えします。
梅干しの賞味期限は10年⁉︎
種類や保存状態によりますが、賞味期限が10年という梅干しはあります。
短いもので2週間、長いものだと50年ものや100年ものという梅干しもあるんです。
400年以上前の梅干しも現像しているよ。
年代物の梅干しは値段が高いことが多いです。30年ものの梅干しが4粒5,000円でネット販売されていました。
10年漬けられた梅干しってどんな味がするのか食べてみたいですね。
年代物の梅干しは白い粉や白い固まりが表面に出てきます。
白い粉や白い固まりの正体は、塩とクエン酸が結晶化したものです。
祖母の梅干しにも2mm程の白い結晶が表面についていました。
味だけでなく、食感も楽しめるよ。
梅干しの賞味期限が長いのはなぜ?
まず、食べ物は腐敗菌(ふはいきん)が繁殖(はんしょく)して腐(くさ)ってしまうから長期保存できないのです。
梅干しの賞味期限が長いのは腐敗菌が繁殖しにくい環境を作ることができるからです。
腐敗菌が繁殖しにくい環境を作れる理由は2つあります。
1つ目は梅に含まれる「クエン酸」です。腐敗菌を殺菌する効果があります。
2つ目は「塩」です。腐敗菌は塩分濃度の高い環境では生き延びることができないんです。
お弁当に入れる塩おにぎりは、おにぎりに塩分を含ませることでご飯を傷(いた)みにくくする目的もあります。
梅に含まれるクエン酸と塩の効果で、腐敗菌を極限まで減らすことができるので、梅干しは長期保存に適しています。
梅干しの賞味期限が10年というのには理にかなった理由があるんです。
梅干しの賞味期限は手作りだと短い?長い?
手作りの梅干しは塩と梅のみのため、市販の梅干しよりも賞味期限が長いです。
腐敗菌が活動できなくするために、塩分濃度は18〜20%前後を目指してください。
また、清潔な容器で作成、保存することでカビを予防できます。
傷んでいる梅は、傷の部分からカビが生えてしまうので、傷んでいない梅を選びましょう。
ポイントを押さえていれば、長期保存が可能になりますよ。
私は手作りのすっぱい梅干しが好きです。
お茶漬けに入れたり、料理に使うなら手作りの梅干しの方が梅の味を感じられますよ。
市販の梅干しは手作りの梅干しより賞味期限が短い
市販の梅干しであれば未開封の場合の賞味期限が書いてあります。
私が確認したところ、3ヶ月から6ヶ月という商品が多い印象でした。短いものだと2週間という梅干しもあります。
手作りの梅干しより市販の梅干しの方が賞味期限が短い理由は、梅と塩以外にはちみつや他の調味料が含まれるからです。他にも塩分濃度が低いことも理由の1つです。
腐敗菌が活動できるかは、塩分が重要ですが、最近は減塩の梅干しも増えてきました。減塩の塩分濃度は3%〜6%のものがあります。
減塩の梅干しは賞味期限が短いものがおおいですが、6ヶ月の減塩梅干しもありました。
手作りの梅干しより市販の梅干しは未開封であっても、賞味期限が短いことが分りましたね。
では、市販の梅干しを開封した時の賞味期限や保存方法はどうしたらいいのでしょうか。
梅干しの賞味期限は開封後はどのくらい?
市販の梅干しの賞味期限は未開封の場合が記載されているので、開封後はなるべく早く、遅くとも1ヶ月以内には食べ切りましょう。
開封してしまうと、空気に触れて酸化(さんか)が始まってしまうからです。
開封後はしっかりふたをしめるようにしましょう。
梅干しは密閉しにくい容器で販売されていることもあるので、密閉できる清潔な容器に移すといいですね。
また、使った後の箸や指を使うと、触れた部分から菌が繁殖するため、清潔な箸で取りましょう。
適切に保存していたとしても開封後は賞味期限に関わらずできるだけ早く食べて、少なくとも1ヶ月以内には食べ切るようにした方がいいですよ。
開封後は冷蔵庫で保存
開封後は密閉容器であっても必ず冷蔵庫で保存しましょう。
市販の梅干しでも未開封であれば常温で保存することができますが、塩分濃度や塩以外の調味料が入っていることから冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
常温で保存する場合
上記で冷蔵庫での保存がおすすめとお伝えしましたが、手作りの梅干しであれば常温で長期保存することができます。
冷蔵庫のない時代から保存食として使われていただけありますね。
直射日光を当てると温度が上がってしまいます。
高温多湿の環境ではカビが生えやすくなってしまいますので気をつけましょう。
湿度はカビに繋(つな)がりますが、乾燥しているとカチカチになってしまいます。
風通しの良い冷暗所で保存すると賞味期限を長くすることができますよ。
冷凍保存はできる?
1つずつラップで包んでジップロックに入れると冷凍保存できます。
ラップに包むのが面倒な場合は、ジップロック内で梅干しがくっつかないように間隔を開けて冷凍するのでも大丈夫です。
ジップロックにガサっと入れてしまうと梅干し同士がくっついてしまうので気をつけてください。
自然解凍で食べられるので、お弁当に入れて保冷剤代わりにするのもいいですね。
そうめんや冷やしうどんに入れても美味しいですよ。
市販の梅干しは冷凍保存をしても3ヶ月〜6ヶ月以内に食べ切るようにしましょう。
梅干しは賞味期限が切れてても食べられる?
梅干しに限らず、賞味期限は美味しく食べられる期限ですので、賞味期限切れでもすぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限が切れていても腐っていなけれ食べられるのです。
では、梅干しが腐っているときの見分け方をお伝えします。
カビが生えていたらわかりやすいですが、色や形は分かりにくいかもしれないですね。
梅干しの美味しそうなすっぱい匂いではなく、嫌なすっぱい臭いがしていたら食べるのは控(ひか)えましょう。
触ってみてドロドロしたり、糸を引いたり、水っぽくなったりしている場合は食べない方が安全です。
わからずに食べてみて、苦い場合は腐っている可能性があります。
梅干しは賞味期限が切れていても食べられますが、違和感がある場合は腐っている可能性があるので食べるのを控えましょう。
まとめ
- 賞味期限が10年以上の梅干しはある。
- 市販の梅干しは塩分濃度が低く塩以外の調味料が入っているため賞味期限が短いものが多い。
- 市販の梅干しは冷蔵庫で保存、手作りの梅干しは冷暗所で保存するといい。
- 梅干しは冷凍保存することもできる。
- 賞味期限切れの梅干しもあるので、見分けて食べるのを控えるべき。
賞味期限が10年の梅干しもありますが、種類や保存方法によります。
手作りであれば10年以上のこともありますが、市販で10年ものの梅干しとなると高価なものが多いです。
冷蔵保存や冷凍保存をすることで、賞味期限をできるだけ延(の)ばすことができるので、梅干しを保存食として楽しみましょう。
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