ご家庭に、1つはあるはさみですが、長年使っていると、切れ味が悪くなったり、ある時、急に切れないようになってしまったりすることがありませんか?
大事な時に、はさみが切れないとなると、困ってしまいますね。
もう、ダメなのか…と諦(あきら)めて、買い替えてしまっていませんか?
100均などで、手軽に買えるはさみですが、切れなくなる度に買い替えていたのでは、さすがにもったいなく感じます。
はさみが切れなくなる理由によっては、簡単に復活出来る方法もあるので、新しいものを買いに行く前に、試してみる価値はありますよ!
それぞれの理由によって、復活させる方法も異(こと)なりますので、まずは切れない理由を、探してみましょう。
はさみが切れない理由は3つ
日常生活で、はさみを使う作業は、意外と多いですよね。
裁縫の時には糸を切ったり、子供が工作に使ったり、洋服のタグを切ったりと、1つのはさみでも、使い方は様々です。
中には、高いはさみを大事に使っている方もいるかもしれませんね。
日常の中に、自然と溶け込んでいる、はさみだからこそ、切れない時には、なかなかすぐに代用が効かず、作業を中断するハメになってしまいます。
はさみが切れない理由には、どんなものがあるのでしょうか?
実は、はさみが切れない理由は、大きく分けて、【粘着汚れ】【刃こぼれ】【かみ合わせ】の3つです。
まずは、この理由について、詳しくみていきましょう。
はさみが切れない原因を探ろう!
はさみが切れない理由は、3つある事が分かりました。
まずは、お使いのはさみが切れないのは、この3つのどれにあたるのか、探ってみる必要があります。
長年使い続けたせいなのか、直前に切ったもののせいなのか、何かしらの、切れない原因があるはずです。
切れない時には、どうにかして、切る方法を探しがちですが、落ち着いて使用感を観察してみると、原因が分かるかもしれません。
粘着汚れ
この中で、1番分かりやすいのが、粘着汚れです。
切れなくなる前に、セロハンテープやガムテープなど、粘着質のものを切った覚えはありませんか?
はさみを使う時って、意外と深く考えておらず、無意識にテープを切っていて、ある日突然切れなくなったと感じることは、よくあります。
私も、何故か切れないな…と思ったときには、だいたいセロハンテープや、両面テープを切った後のことが多いです。
はさみの刃の表面を、近くで見てみると、うっすらと、粘着質のものがこびり付いていませんか?
また指で触った時に、ねばねばと指にくっつくようなら、まず粘着汚れが原因とみて、間違いないでしょう。
粘着汚れの場合であれば、復活させる方法はたくさんあるので、後で紹介する、いくつかの方法を試してみてください。
かみ合わせ
はさみのかみ合わせが悪い場合、何か切ろうとすると、刃と刃の間に隙間が出来てしまい、上手く切れないことが確認出来るはずです。
紙を切ろうとすると、紙がグニャっとまがってしまい、切れない時は、かみ合わせの悪さが原因とみていいでしょう。
はさみの中心にネジがある場合は、そのネジを、マイナスドライバーなどで、しめるだけでOKです。
しめすぎると、切りづらくなることもあるため、丁度いいところに調節しましょう。
支点の部分に、ネジがついていないタイプのものを、カシメ式といいます。
カシメ式のはさみの場合は、金槌(かなづち)で、少しずつ叩いてしめる方法もあるようですが、壊れてしまう可能性も、ゼロではないので、最終手段として試してみましょう。
刃こぼれ
長年使っているはさみや、何か固いものを、無理やり切ろうとした時などに、起きやすい原因は、刃こぼれです。
また、水場などで使っているはさみは、サビてしまい、刃こぼれを起こしやすくなっていることもあります。
刃の表面が、茶色くサビてしまっていたり、よく見ると歯がところどころ、かけていたりしていませんか?
私も、キッチンで使っているはさみは、よくこの状態になってしまっています。
そんなはさみの刃こぼれには、意外な方法で、簡単に復活出来ちゃうんです。
その方法とは、アルミホイル切るだけ!という実にシンプルかつ、簡単な方法です。
なぜ、アルミホイルを切るだけで、刃こぼれが復活するのか、次の章で、詳しく解説していきます。
また、サビたはさみの復活方法も、お伝えしますので、ぜひ、最後まで見てくださいね!
はさみが切れない!簡単に復活させる方法!
はさみが切れない原因が分かったら、さっそく復活する方法を試してみましょう。
家にあるものでも、簡単に復活させることが出来るので、今すぐ使いたいのに、切れない!という時でも、手軽にに試すことが出来ます。
原因に合わせて、復活方法をまとめてみました。
かみ合わせについては、ご説明したので、他の2つに使える復活方法をご紹介していきますね。
アルミホイルを切る
はさみが切れない原因が、刃こぼれの場合、アルミホイルを5枚程重ねて20回程、切ってみてください。
私も初めはそんなことで、復活するなんて、うそでしょ!?と思っていましたが、本当に切りやすくなったので、ビックリです。
刃こぼれを起こしているのに、アルミホイルを切っただけで、切れ味が復活するなんて、不思議ですよね?
その理由は、アルミホイルの原料の、アルミニウムの性質にありました。
アルミニウムは、溶けやすく、柔らかい性質を持った金属です。
切った時に、はさみの摩擦(まさつ)と圧力によってアルミニウムが溶けます。
そして、溶けたアルミニウムが、刃こぼれの細かな傷にくっつき、埋めてくれるため、はさみの欠(か)けた部分を修復してくれるのです。
アルミニウムであればOKなので、ドライバーや、アルミ缶でもOKですよ!
これを知っていると、少し切りづらくなっただけで、買い変える必要もなくなりますね。
砥石で研ぐ
包丁と同じように、砥石で、はさみの外側を研いでいきます。
ガタガタになっていた表面が平らになるため、気持ち良いぐらいに、切れ味が復活しますよ。
しかし、注意しなければならないのは、必ずはさみの外側だけを研ぐ、ということです。
はさみは、2枚の刃を擦り合わせることによって、ものが切れる仕組みになっています。
そのため、擦り合わせられる、内側を研いでしまうと、かみ合わせ部分に隙間が出来てしまい、逆に切れなくなってしまいます。
何も知らなければ、危うく内側まで、研いでしまいそうですよね。
包丁用の、両面が同時に研げるタイプの砥石は、内側まで研いでしまうことになるので、使わないようにしましょう。
サンドペーパーで磨く
目の細かいサンドペーパーで、刃の外側だけを磨く方法です。
DIYをするご家庭であれば、もしかすると、家にあるかもしれませんね。
こちらも、砥石と同じく、内側を磨くと、刃と刃の接触が悪くなり、逆に切れ味が悪くなってしまうので、磨くのは、外側だけにしてくださいね。
消しゴムを使う
小学生の頃、誰に教えられたわけでもないのに、やってみたことはありませんか?
実は、この方法も、粘着汚れを取るには、意外と使える方法なんです。
消しゴムで擦(こす)ることによって、粘着部分を絡めとることが出来るので、ベトベトとして切れないはさみも、復活してくれます。
しかし、粘着の範囲によっては、たくさん擦らないといけないので、範囲の広い場合は、違う方法を選んだほうが良さそうです。
ガムテープで取る
強力なガムテープであれば、粘着汚れを、くっつけて取ることが出来ます。
粘着汚れの部分に、何度か押し当てて、ガムテープの方に、粘着質をくっつけて取ります。
ペタペタと押し当てるたびに、粘着が取れてくれれば、何だか楽しくなってきますね。
消しゴム同様、範囲が広い場合や、粘着が強い場合は、時間がかかるかもしれません。
石鹸を切る又は塗る
固形石鹸を、はさみで切るか、石鹸を塗って、その後水で流しましょう。
これは、石鹸により、粘着質がなくなることや、石鹸に含まれる油分によって、はさみの滑りがよくなるためです。
油分が、はさみの表面をコーティングすることによって、サビを防ぐ効果もあるので、水場で使っているはさみには、おすすめの方法です。
しかし、石鹸の成分が、はさみに残ることがあるため、食品に使うはさみには、避けた方が良さそうです。
ハンドクリーム塗る
これも、石鹸と同じで、ハンドクリームの油分が、はさみの滑りを良くしてくれます。
ハンドクリームを、粘着汚れの部分に塗り込み、キッチンペーパーなどで、ふき取るだけです。
これなら2分もあれば、復活出来ちゃいますね!
ハンドクリームがない場合は、日焼け止めでも代用できますよ。
アルコールウェットティッシュで拭く
これもまた、1分あれば出来てしまう方法で、ウェットティッシュで、粘着汚れの部分をふき取るだけです。
アルコールの成分が、粘着質を溶かしてくれるため、結構簡単に落ちてくれます。
しかし、アルコールで拭いたあとは、油分まで取り去られてしまうため、はさみの滑りが悪くなることがあります。
そんなときは、アルコールで粘着質を取った後、ハンドクリームなどを塗り、滑りをよくすると良いですよ。
シールはがしを使う
100均などで手に入る、シール剥がしを使うと、簡単に粘着質を取る事が出来ます。
使いたい部分に直接塗って、2~3分放置したあとに、布や、キッチンペーパーなどでふき取ると、スルンと取れてくれるので、頑固な粘着汚れにも、使えそうです。
家にない場合は、買いに行く必要がありますが、1本買っておくと、他の物にも使えるので、便利ですね。
はさみがサビている時は?
水場でよく使うはさみや、アルコールで拭いたはさみなどは、どうしてもサビやすくなってしまいます。
サビたまま使っていると、刃こぼれの原因になってしまいますので、はやめにサビを落とした方が良いでしょう。
落とし方は簡単で、キッチンの掃除などに使う、クリームクレンザーをつけて擦るだけです。
クリームクレンザーがない時は、メラミンスポンジで擦って落としてもOKです。
どちらもない場合には、酢をサビている部分に付けて、5分~10分放置した後、布などで擦って落としましょう。
切れなくなる前に、ちょくちょくお手入れをしておきましょう。
まとめ
- はさみが切れない理由は、大きく分けて3つある。
- 切れない理由が、刃こぼれなら、アルミホイルを切るだけで復活する。
- 家にあるものでも、切れないはさみを簡単に復活させることが出来る。
ご自宅のはさみが切れない理由は、分かりましたか?
私は、いつも安いはさみを買っていましたが、これだけたくさんのお手入れ方法があるなら、少し良いはさみを大切に使うのもいいなと思いました。
はさみに限らず、ものに愛着を持って、長く使うことは、素敵なことですね。
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