鮭の皮が体に悪いと言われる理由は?コラーゲンやビタミンが実は豊富

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家庭によって、鮭の皮は、食べる派と食べない派で分かれると思います。

私は、昔から母親に「鮭の皮に1番栄養がある」と言われて育ったので、食べるのが普通だと思っていました。

しかしながら、成長するにつれて、食べない家庭と食べる家庭がある事に驚いた経験があります。

さて、そんな鮭の皮ですが、食べると体に悪いという話を聞きました。

私は栄養があると言われて育ったので、正直体に悪いと聞いて、ショックを受けています。

鮭の皮が体に悪いと言われている理由は、焦げた皮に、発がん性がある事、鮭の皮に、有害物質が溜まりやすい、血液がドロドロになる事でした。

これだけ悪影響があると、食べるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまいそうですが、食べ方を工夫したり、嬉しい栄養素もあるので、詳しく説明していきます。

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鮭の皮が体に悪いと言われのは理由がある

鮭の皮を食べる派のあなたにとって、かなりショックな記事になってしまうかもしれませんが、鮭の皮は体に悪いという話があります。

私も食べる派で、むしろ皮が一番好きだったので、記事を書きながら驚きを隠せません。

鮭の皮には、下記のような体に悪い成分があることが分かりました。

アクリルアミド

過酸化脂肪質(かさんかしぼうしつ)

ダイオキシン・水銀

見るからに身体に悪そうですよねぇ…。

これを毎回、食べていたかと思うと、私の体は一体大丈夫なのかと、不安になりました。

しかしながら、この3つの有害な物質は、鮭の皮だけに含まれるわけでは無く、普段の食事の中にも含まれているんですよ。

ですので、鮭の皮だけに過剰(かじょう)に心配になる必要はありませんし、大量に食べなければ大丈夫です。

それでは1つずつ、どんな成分になるのか、解説していきます。

焦げた皮には発がん性物質がある

焦げた食べ物が、がんになるというのは、昔から言われていますよね。

私も、焼きすぎた食パンの焦げた部分は、そぎ取って食べています。

この焦げた部分に「アクリルアミド」と言われる、発がん性物質が含まれていて、食べすぎると良くないとものになります。

なんとなく黒いから、がんになると思っていましたが、こんな物質があったんですね。

しかし、このアクリルアミドは、見た目には焦げていない、ポテチや、野菜炒めなどの、高温の油で調理したものに発生します。

鮭の皮の焦げだけが、体に悪いわけではないんですよ。

また、アクリルアミドは、焼き魚百トン以上を1年間毎日食べると、発がん性があると、動物実験で実証されています。

その為、過度(かど)に心配する必要は無いと言えます。

少しでも予防したいあなたは、油を使わないで、茹でたり、蒸したりする調理方法をするとよいでしょう。

もしくは、お刺身で食べるのも一つの手ですよ。

過酸化脂質が老化の原因に

鮭の皮には、オメガ3脂肪酸のDHA、EPAと言った、血液をサラサラにしてくれる、生活習慣病を予防出来る、嬉しい栄養素が、多く含まれます。

しかし、このオメガ3脂肪酸のDHAとEPAは、加熱し過ぎると「過酸化脂質」に変化して、血液をドロドロにしてしまいます。

この過酸化脂質は、酸化(さんか)した油の事で、何度も使った、揚げ油と同じものなんですよ。

その油を、大量に摂取(せっしゅ)するのは、確かに体には悪そうですよね。

酸化した油を摂取しすぎると、肌荒れ、高血圧などの老化に繋(つな)がり、生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう)などの原因にもなりかねません。

しかしながら、毎日のように、大量に鮭の皮を食べている訳ではないので、必要以上に心配しなくても大丈夫でしょう。

どうしても、気になる場合は、ボイルや、蒸し焼きなどの低温で調理すると、良いですよ。

皮に有害物質が溜まりやすい

鮭皮の間の皮下脂肪の部分に、ダイオキシンや水銀などの発がん性の疑いがある汚染物質が、多く含まれているという報告があります。

ダイオキシンはプラスチックなどを低温で燃やすと出る有害物質(ゆうがいぶっしつ)で、発がん性のある物質と言われています。

水銀は、一昔まえには体温計などに使われていた、人体に悪影響を及ぼす有害物質です。

しかしながら、どちらも、鮭以外の魚にも含まれる物質なので、鮭の皮だから悪いという訳ではありません。

また、食物連鎖(しょくもつれんさ)の上に行けば行くほど、上記の物質がたくさん蓄積(ちくせき)されます。

気になる方は、食物連鎖の下に位置する小魚や稚魚(しらす・コイワシなど)を積極的に食事に取り入れると良いでしょう。

ビタミンEと一緒に摂取すると良い

有害物質や、アクリルアミドは、食べないという事でしか避けられませんが、過酸化脂肪質については、ビタミンEと一緒に摂取すると良いです。

このビタミンEは主に「脂質」抗酸化作用(こうさんかさよう)があり、過酸化脂肪質の吸収を穏やかにしてくれます。

鮭の皮の過酸化脂肪質が気になるあなたは、ビタミンEを多く含む食材と一緒に食べると良いですよ。

ビタミンEを多く含む食材

ほうれん草
アボカド
かぼちゃ
玉ねぎ
えだまめ
なす など

たまねぎは、どんな料理にも合いますし、日常的に摂取する機会が、多いのではないでしょうか。

また、ビタミンEは、脂質と一緒に吸収されるため、鮭と一緒に食べると効率UPしますよ!!

鮭のホイル焼きをする時に、玉ねぎを入れてみたり、ほうれん草のクリーム煮にしてみたりと、一緒に食べるられるレシピは豊富にありそうですよね♪

鮭の皮は嬉しい栄養がいっぱい!!

鮭の皮には体に悪いものも、確かに含まれますが、それ以上に栄養が豊富に含まれています。その中でも、代表的なのはコラーゲンです。

ほかにも、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、DHA、EPAなど、とにかく栄養満点です。

また、鮭の赤色の身の部分にはアスタキサチンが豊富に含まれており、ビタミンCの6000倍にも相当する、抗酸化作用があります。ビタミンCの6000倍ってすごくないですか?

皮の部分を加熱する事により発生する「過酸化脂質」も、これだけ抗酸化作用があるのなら、皮を食べても大丈夫そうですよね。

コラーゲン

鮭の皮の「ぬめり」の部分は、コラーゲンが豊富です。

この「ぬめり」が苦手なあなたにとっては、食べるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまうかもしれませんが、言わずもがな、コラーゲンは美肌に良い成分ですよね。

魚のコラーゲンは、粉状にされたものが売ってあるほどですので、皮を捨てるのは、非常にもったいないと思いませんか?

更に、魚のコラーゲンは豚のコラーゲンより、7倍も吸収されるので、効率的にコラーゲンを摂取したいのであれば、鮭の皮を食べるのはおススメです。

ほかにも、コラーゲンには、関節の痛みを和らげたり、丈夫(じょうぶ)な筋肉をつくってくれる効果もあるので、健康を維持(いじ)するためには、必要不可欠な栄養になります。

DHAとEPA

DHAやEPAは、サプリメントなどでよく聞く栄養素ですよね。

このDHAと EPAは、必須脂肪酸(ひっすしぼうさん)と言われる、人の体内では合成出来ないものです。

そのため、意識的に摂取しないと、不足してしまう栄養素なんですよ。

アレルギー疾患(しっかん)、皮膚炎の予防、高血圧、動脈硬化(どうみゃくこうか)、脳卒中(のうそっちゅう)などの、生活習慣病の予防になります。

しかし、先にも述べた通り、これらは加熱し過ぎると、過酸化脂質に変化してしまいます。

より効果的に、DHAとEPAを摂取するためには、低温で調理することをおススメします。

ビタミン類

鮭の皮には、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2と、ビタミン類が多く含まれています。

この、ビタミン類について簡単に説明すると、

ビタミンA

ビタミンAは、脂溶性(しようせい)のビタミンで、目や皮膚などの粘膜(ねんまく)の健康を保ってくれます。

ビタミンB1

ビタミンB1は、糖の代謝(たいしゃ)を手助けしてくれるビタミンで、糖をエネルギーに変えてくれます。

また、疲労回復の役割や、脳や神経系の機能を、正常に保ってくれる効果もあります。

ビタミンB2

ビタミンB2は、水溶性(すいようせい)のビタミンで、特に、脂質の代謝をサポートしてくれます。

また、粘膜、皮膚、髪の毛や爪などの、細胞の再生に欠かせない栄養です。

このように、身体の健康をサポートしてくれる栄養が、豊富に含まれている為、鮭の皮を食べないのは、もったいないのではないでしょうか。

鮭の皮を残すのはマナー違反になるのか?

ここまで、火の通りすぎた鮭の皮は食べ過ぎなければ大丈夫、とお話しました。

摂取する量を減らしたいと思っているあなたや、元々苦手なあなたにとって、外食先で鮭の皮を残してしまうのは、マナー違反になるのだろうか?と不安になりますよね。

結論から言うと、鮭の皮を残してもマナー違反にはなりませんので、食べても食べなくも大丈夫です。

しかしながら、ムニエルやグリルで、パリパリに焼いてある調理法であれば、皮と一緒に食べた方が美味しいため、あえて皮が残してあります。

鮭の皮好きにとっては、このパリパリの皮が美味しくて、たまらないんですよね。

マナー違反にはなりませんが、パリパリに焼いた皮も料理の一部ですので、残してしまうと美味しさが半減してしまいます。

ただ、どうしても食べられない時は、お皿の隅(すみ)へ、骨などといっしょにまとめておくのが、マナーとしてはスマートですよ。

まとめ

  • 鮭の皮の焦げには、発がん性物質が含まれるが、食べすぎ無ければ体に悪くは無い
  • ダイオキシンや水銀が、溜まりやすいが、鮭以外の魚にも含まれる為、鮭の皮だけが体に悪い訳ではない
  • DHAやEPAなどの老化防止になる栄養が豊富に含まれている
  • DHAやEPAは加熱しすぎると、逆に老化につながる過酸化脂肪質に変化するが、ビタミンEと一緒に摂取すると良い
  • 鮭の皮の「ぬめり」はコラーゲンから出来ている為、美肌や、関節の痛みの予防になる
  • 鮭の皮には、体の健康には欠かせない、ビタミン類が豊富に含まれている

    鮭の皮には確かに、体に悪い、有害物質も含まれますが、それ以上に栄養が豊富な事が分かりましたよね

    どんな食材にも、メリットとデメリットは存在すると思いますので、いろんな食材をバランスよく摂ると良いでしょう。

    体に悪いからといって、あれもダメ!!これもダメ!!と気にしすぎず、楽しく食事をしたいものですよね。

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